2020-01-01から1年間の記事一覧

戸塚伸也作品の可能性 ~絵画と題名の関係に着目して~

戸塚伸也作品においては、しばしば、題名と絵とはストレートに対応していない。より正確に言えば、題名の言葉がふつう喚起する概念・イメージと、名付けられている絵に描かれているものとが、何らかのかたちでずれている場合が多い。(以下、Webサイトに掲載…

鉄骨

かたちあるものすべて滅びるので テトリス テトリス 鉄骨が落ちてきて 君が消えた日は 祝日だった それでも地球は運動をやめなかった 今日は太陽が近いね 肌が焼けるかすかな匂いと 芳醇な茸の香りと 街は生気に満ちている けど 閉店した美容院の鏡に映る君…

肉、ひかりのなかへ(短歌50首)

レントゲン写真はいたく清冽でこんな言葉が欲しいと思う 白い朝とろりと光るぬるま湯で儀式のように薬剤を飲む 新しいペンを下さい新しい空を下さいさらさらのやつ 太陽光電池で動く腕時計高くないけど世界に見せる すき焼きを毎日やろうなんて言う君が好き…